迷子になった体験#3
あなたは、人生の岐路に立ったとき、どの方向に進んだら良いか迷ったことはありませんか?そんなとき、自分がどんな人間なのか全然分からなくなってしまったこともあったかもしれません。
あれは休学期間の終盤から就職後1年半後くらいまでのこと。私の3回目の迷子経験をお話しします。
大切にしたいこととの乖離
休学もそろそろ終わり...という2019年2月。NPO法人CFFという団体の海外ボランティアに参加しました。マレーシアの児童養護施設などを訪れる約2週間のなかで、「愛ってなんだろう?」「子どもたちにとってどんなことが希望なんだろう?」「平和ってどんなことを言うのだろう?」「どんなときに幸せを感じるんだろう?」といった形のないことに向き合い続けました。この経験は私にとってとても大きく、目に見えないものを大切にしていく生き方がしたいということを思いました。
前年の夏に内定をもらっていたのですが、違和感を感じるようになっていました。そこは、自分の想いを包み隠さず、飾らず、ありのまま話して受け入れてくれるところに入ろうと思って就活した結果、唯一内定をもらえた企業でした。しかし、入社まであとひと月というタイミングで、こんな気持ちのまま就職していいのかな...この企業でやっていくの不安だな... と感じていた私でした。
結局そのまま入社しましたが、CFFの活動を手伝い始めました。副業でWEBライターも始めました。そんな生活を続けるうちに、自分の24時間を、365日を、生きたいように生きるために使えていないことに気づきました。そして、仕事内容が合わないこと、心からやりたいことができていないストレスなどから、再びうつ病を発症してしまいました。
その後休職し、退職することにしました。
いろいろと異常だった...
今から話すことは、うつ病と因果関係があるか分かりませんが、当時を振り返ってみて異常だったなということがいくつもありました。
- CFFの活動や旅行に行くなど、好きなことをしているときはテンションが高く心も身体も動きがいいが、会社に行くとき、いるとき、帰ってきたとき、身体が鉛のように重たい
- 残業して閉店間際のイオンに夕食を買いに行くが、お腹ぺこぺこの状態なので、1回では食べられない量の食料を買い、1回では食べられない量の食事を作り、結局食べきれない(結局めちゃめちゃ太りました笑)
- 休日は昼前に目が覚め、ご飯を食べながら録画していた好きな番組を見て、ライターの仕事を少しして、夜まで寝て、夜ご飯を食べて夜中3時ごろに寝る
- 必ず爆笑できる動画を毎日のように見て、気が済むまで笑う
- 必ず泣ける音楽を、通勤の車のなかで聴いて、運転しながら泣く
- とにかく友達と長電話したくなる(あのときたくさん話に付き合ってくれてありがとう)
これらのことを、当時は異常だと意識できていなかったというのが正直なところです。ある意味欲に対して正直だったとも言えますが、欲自体が正常ではなかったなと思います。
無理なものは無理
私は違和感をずっと抱えたまま、それでも日常を過ごしていました。しかし、異常な毎日は心も身体も蝕んでいって、気づかないうちに限界を超えていました。無理なものは無理なんだなと、実感しました。まだ大丈夫かな、と思っていても知らず知らずのうちに限界を超えていることがあります。無理なものは無理を意識することが大切なんだと感じました。